建築模型

28, 5月 2019

建築家になるには

生活に必要不可欠な建物を作る仕事

私達が生活するうえで、建物の存在は必要不可欠といっても良いくらい重要な存在です。
雨をしのげる他、気温の変化にも強く、極寒や厳暑などの生身では、持ち堪えることが難しい環境でも、建物を設置することで、その地域に住むことができます。さらに、雷や台風などの自然の驚異から身を守ってくれる役割も果たしています。

建築士は、そうした私達の生活を支える建物を建築およびデザインの仕事を担っています。建築士の仕事は、建築士法で定められた国家資格を有するものに限定している専門性の高い職業です。専門的な知識と実務が求められるため、平均年収も638万円と、一般的なサラリーマンの年収と比較して高い傾向にあります。また、能力次第では、年収1000万円を超える収入も十分に期待できるでしょう。

建築士の仕事内容

クライアントの依頼を受けた際に、どのような建物の建築を希望しているのかヒアリングを通して明確にすることから建築士の仕事が始まります。建物には、法律によって定められた設置基準を満たす必要があり、建築士はどこに何を建てるのかを具体的に把握したうえで、それが実現できるか判断します。また、建築士は取得している資格によって、扱える建物も異なりますので、資格を取得したからと言ってすべての建築物を対象に仕事を行なえる訳ではありません。

クライアントのヒアリングから得た建築物をイメージ。それを図面に制作した後に、その建物の強度に関係する土台や骨組みを計算します。また、クライアントと何度も話し合いながら、イメージを具体的にしつつ建物の詳細な設計や外観を考えだします。さらに、模型を制作し、わかりやすく可視化した後、その模型通りの建築物でよいかクライアントとの意見を調整していきます。

実際に、建築工事に取り始めてからは、建築士は設計した内容通りの工事が行われているかや作業の進捗具合、現場の意見を聞きながら建物に不備がないかをチェックしていきます。これらは、建築基準法で定められた耐震基準が十分に満たされているかを確認する重要な業務です。

建築士の必要なスキルや今後の将来性とは

建築士に求められるスキルに、専門的な知識があげられます。定められた資格試験に合格しなければ、建築士になることはできません。また、資格の種類によっても取り扱える建築物が異なり、一級建築士の資格を取得すると、建築できる建物の制限が解除されます。資格に合格してからも3年毎に定期講習が義務付けられ、常に専門的な知識を学んでいく必要があります。

日本の住宅は、木造建築が一般的でしたが、コンクリートの芯の役割を果たす鉄筋を使った建築物が主流になっています。建物は時代の変化とともに形式が変化していくため、建築士の需要はまだまだ見込まれまるでしょう。