28, 4月 2016

薬剤師になるには

薬を扱うプロフェッショナル

医療機関や調剤薬局、製薬会社などで活躍する薬剤師は、薬に関する専門的な知識を持っているプロとして活躍できます。
様々な病気やケガに対して有効とされる新薬が開発される一方で、使い方を間違えると副作用のリスクが高まることから、正確な情報を患者さんに提供しなければいけません。
膨大な薬に関する知識が必要になることから、常に薬に関連する情報を集めて吸収することが大切です。

薬剤師になる方法

薬剤師として仕事をするためには、薬剤師免許を取得することが前提になります。
国家試験の受験資格を得るために、薬学部がある大学か薬科大学へ入学して6年間の養成課程を修了することが条件になります。

全国各地に薬剤師の養成課程が存在している大学は約70校あり、学校によって倍率が大きく異なります。
中には10倍以上の難関になる大学もありますし、定員割れになるほどの大学も存在しています。
志願者が多い大学を志望している場合には難易度がかなり高くなることから、しっかり受験勉強をしなければいけません。

大学入学後は6年もの時間をかけて薬学に関連する専門的な勉強を行うことになります。
以前は4年制でしたが、医師と同様に専門性の高いスキルを要する職種になることから、6年制の課程に変更されたという経緯があります。
所定の課程を修了後に国家試験を受験できますが、合格率は6~8割程度なので決して簡単に合格できる試験内容とは言えません。
6年間も時間をかけて勉強して得た内容から出題されるため、難易度が高い試験になることは間違いないでしょう。

薬剤師免許を取得後は調剤薬局や製薬会社などそれぞれが希望した進路へ就職することになります。
最も多いのは調剤薬局と言われており、医療機関や製薬会社の他に大学の研究機関という進路を選択する方もいます。
都市部では薬剤師の就職先が少なくなっていると言われていますが、地方ではまだ薬剤師の数が不足していることから、勤務先を選ばなければ就職先に困ることはないと考えられますが、この先数年後には薬剤師の数が増えることで就職先が少なくなる可能性は高いと言われています。

薬剤師に必要なこと

薬剤師が取り扱う医薬品は取り扱い方を間違えると大きな事故に繋がりかねないことから、慎重に仕事に従事できる几帳面さが必要になります。
念には念を入れて細かな作業に集中して取り組むことが大切です。

患者さんに医薬品について説明を行う業務を担当する場合もあるため、コミュニケーション力も求められます。
淡々と薬の説明をするだけでなく、わかりやすく丁寧に説明するのがポイントです。
今後は薬剤師の数が十分になることで求人案件が少なくなる可能性も指摘されていることから、親しみやすい薬剤師を目指すことも必要になると思われます。