17, 1月 2018

救急救命士

人の命を救う現場で活躍する救命救急士

人の命を救う現場、第一線で働く救命救急士は、救命救急士国家試験に合格することが必要です。
但し、この試験は誰で儲ける事が出来るという試験ではなく、しかるべきルートをたどり、受験資格をまず得る事が必要となります。
人の命を左右する場合もあり、医療知識が必要な事はもちろんですが、事故現場での緊急対応など、医療とはまた違う知識を持っていなければなりません。
その知識は幅広く、また冷静な判断が必要になる仕事になりますので、精神的な鍛錬も必要です。

救命救急士になるための国家試験を受ける条件として代表的な道が、救命救急士養成所という所で、所定の単位を取得するという事です。
ただこれだけでは就職という事にも資格取得にも結び付かず、救命救急士の勤務先の多くが消防署となるため、そこに勤務するという事で消防官採用試験に合格しなければならないのです。
消防署のほかに、自衛隊、海上保安庁、警察など就職先があります。

救命救急士になるための二つのルート

高校を卒業してから救命救急士養成所で2年間学びます。
その後、救命救急士国家試験を受験し合格、さらに消防官採用試験をうけて合格することで救命救急士になる事が出来ます。
救命救急士に合格しても消防官採用試験に合格とならない限り救命救急士として働くことはできません。

大学、短大、専門学校などを卒業し消防署の採用試験合格後、消防署で多淫として勤務を行い、6カ月以上養成校で救急業務に関する講習を受ける、若しくは5年以上2000時間以上救急業務を経験、救命救急士国家試験を受験し合格するという道もあります。
救命救急士の資格がなくても救急車に同乗することはできますが、救命救急士と同じように救命救急に係わる事が出来ない部分があります。

救命救急士から薬剤投与認定を取得する

救命救急士のスキルアップとして存在するのが薬剤投与認定です。
実際に実務経験を積み、その上で各地消防学校等で研修を積んで、関連資格となる薬剤投与認定、特定行為認定などを受けることで、救命救急士としてスキルアップする事が出来ます。

こうした追加資格は、救命救急士という資格が出来てから近年認定された特定行為の中でも、医師が行う気管挿入、一部薬剤投与などができるもので、救急の現場ではなくてはならないものです。
多くが、事故現場などでこうした特定行為が必要不可欠となる事を実際の現場で理解しているので、特定行為ができる追加認定を受ける事が必須と考えているのです。
救命救急士は、この様に常に勉強し、新しい医療器具が出れば対応していくことも求められます。

責任感と使命をもって人を救助する特別な立場にあると認識して活動する事が必要な救命救急士は、これから先、さらに需要が高くなっていくことが予想されます。