24, 7月 2016

食品衛生監視員になるには

安全性の高い食生活を守る仕事

日本で流通している食品は厳しい検査をパスしたものなので、安心して口にできるのが当たり前のようになっています。
海外に目を向けてみると、日本とは比べ物にならないくらい安全性に不安を感じる食品が溢れていることから、日本はとても幸せな国だと痛感できるはずです。
安全性の高い食品が流通しているのは食品衛生監視員の存在があるからです。

国や保健所が存在している各自治体には食品衛生監視員が必ず在籍しており、日々厳しく目を光らせています。
消費者が安全性の高い食品を口にすることができるように、定期的に取り締まりを実施して違反を犯している業者が存在していないかチェックしています。

食品衛生監視員の仕事は検疫所や保健所などで行われます。
検疫所では海外から日本国内に食品を輸入する際には必ず届出書の確認をして法律にて適合しているのかを確認しながら審査を実施します。
サンプリングを実施する場合もあり、様々な輸入食品の安全性を確認しています。

海外から日本に入ってきた船舶や航空機、これらの乗り物に搭乗していた人に対して検疫を実施して海外から悪い病原体などが侵入して国内で蔓延しないように取り組む仕事も担当しています。
実際に何らかの病原体が発見されると隔離をして消毒などの措置を実施します。

保健所では飲食店として営業する場合には調査を行って営業許可を出すことになります。
許可を出した後にも定期的に立入検査を実施して問題なく営業しているか確認します。
残念ながら食中毒が発生した場合には念入りに調査を実施して営業停止処分などを実施します。

食品衛生監視員になる方法

検疫所で仕事をするのは国家公務員、保健所は地方公務員という違いがあることから、それぞれ採用試験が異なります。
食品衛生監視員として採用されるためには、食品衛生監視員の養成課程を修了していることや医師や薬剤師などの免許を取得していることなどの条件を満たしていなければいけません。
国家公務員または地方公務員の採用試験を受けた結果、公務員になって採用されてから任されることでようやく食の安全を守る仕事ができるようになります。

食品衛生監視員に必要なこと

消費者の食生活を守っているのは自分であることを強く自覚することが大切です。
自分が気を抜いてしまったことで多くの消費者が安全性の低い食べ物を口にして健康被害を発生させるという結果は絶対に招いてはいけないので、しっかりと責任感を持って仕事に従事しなければいけません。
場合によっては様々な人と直接関わって、食品の安全性を守るために必要とされる法律や専門的な用語などについてわかりやすく説明しなければいけない事も考えられます。